2026/09/18
#COLUMN
「ルームツアー動画の撮影ノウハウは分かった。じゃあ、これからは編集も自社のスタッフにやらせて完全内製化しよう!」
そう考える工務店経営者様やマーケティング担当者様はとても多いです。
今の時代、動画編集アプリは簡単に手に入りますし、なんとなく自社だけで完結できそうな気がしますよね。
しかし、多くの工務店様のWebマーケティングや動画制作に伴走してきた私たち株式会社るつぼから、最初にあえて厳しい現実をお伝えさせていただきます。
動画の「撮影」は、正しいルールとスマホさえあれば自社スタッフ様でも十分に高いクオリティでこなせる注文住宅発信の第一歩です。
ですが、動画の「編集」までを自社で完結させようとすると、写真の加工とは比較にならないほどの「莫大な初期投資」と「人選の壁」、精度を求めるゆえの「隠れた維持コスト」に直面することになります。
今回は、自社編集を検討する際に絶対に避けて通れないアプリやPCのリアルな基準と、「結局どこにリソースを投資するのが一番賢いのか」という最終的な答えを本音でお話しします。
この記事の目次
動画編集アプリは、自社が「どの媒体で、どれくらいのクオリティを目指すか」によって選ぶべきツールが変わります。
① スマホ・タブレットで手軽に「ショート動画」から始めるなら
「まずはInstagramのリールやYouTubeショート、TikTokなどの短い縦型動画から挑戦したい」という場合は、スマホやiPadなどのアプリでも十分に実用的な動画が作れます。
CapCut(キャップカット):
現在の縦型ショート動画のトレンドを作った、世界的に大人気のアプリです。
直感的に操作でき、エフェクトやBGMが非常に豊富。
何より音声からテロップ(字幕)を自動で生成してくれる機能が極めて優秀です。
※ビジネスアカウントでの商用利用時は、使用できる音源などの規約に注意が必要です。
Vrew(ブリュー):
AIによる音声認識と、テキストベースでの編集に特化したアプリです。
話している言葉をAIが瞬時にテキスト化し、言葉の間の「えーっと」「あの」といった無駄な空白(間)をワンクリックで自動カットしてくれます。
解説付きのルームツアー動画のベース作りにおいて、抜群の作業効率を誇ります。
② PCで本格的・お洒落な「ロング動画」に仕上げるなら
YouTubeへの本格的な投稿や、ホームページに載せるような「会社の顔」となる横型のルームツアー動画を作るなら、やはり以下のPC用プロアプリの導入が必須になります。
Premiere Pro(プレミアプロ):
世界シェアNo.1の業界標準アプリ。
デザインの自由度が圧倒的に高く、私たち「るつぼ」のような外部のプロへデータをそのまま引き継ぐ際も、共通言語として最もスムーズです(月額サブスク制)。
Final Cut Pro(ファイナルカットプロ):
Macユーザーから絶大な支持を集めるApple純正のプロ用アプリです。
Appleのハードウェアに完璧に最適化されているため、他のアプリと比べて動画の読み込みや書き出しの「動作が圧倒的に軽い」のが最大の強みです。
直感的で初心者でも扱いやすい操作画面でありながら、テレビ番組や有名YouTuberの編集にも広く使われています。
数少ない「買い切り制」のアプリであるため、長期的なランニングコストを抑えられる点でも高く評価されています。
ただし、WindowsのPCでは一切使用できません。
DaVinci Resolve(ダビンチリゾルブ):
無料版でも驚くほど高機能なアプリ。
特に「色味の調整(カラーグレーディング)」に圧倒的に強く、無垢材や塗り壁の陰影を映画のように美しく引き締めたいクリエイターに選ばれています(基本無料/上位版買い切り)。
「アプリさえ手に入れば、自社スタッフですぐ始められる」と思ったら大間違いです。
現場では、以下の3つの過酷な現実が待っています。
① 【PCスペックの罠】普通のビジネスPCでは100%フリーズする
動画編集、特に高画質な4K動画を扱うには、事務作業用のノートPCでは全く歯が立ちません。
画面がカクカクして1秒も再生できなかったり、動画を出力する(書き出す)だけで何時間もパソコンがフリーズしたりします。
PC編集を快適に行うための推奨スペックは以下の通りです。
CPU: Intel Core i7 以上 / Apple M2・M3チップ以上
メモリ(最重要): 最低でも16GB(4K動画なら32GBが必須)
GPU(グラフィックボード): 専用の画像処理エンジン(GeForce RTXシリーズなど)が必須
これらをクリアする「ゲーミングPC」や「クリエイター向けPC」を会社で新調しようとすると、ノートPC1台で20万〜35万円クラスの初期投資がどうしても必要になります。
事務用の標準スペックPCがベースの工務店様にとっては、ここが最初の大きな壁になります。
💡「自社のCAD用PCを転用すればいいのでは?」という罠
ただ、工務店様の中には「ウチの設計チームが使っているCADには、綺麗な3Dパースを作るレンダリング機能がついているから、すでに良いGPU(グラフィックス)が入ったハイスペックPCがあるよ!」というケースもあるかもしれません。
確かに、スペック的には動画編集用として十分に転用可能です。
しかし、ここに実務上の大きな罠があります。
動画の編集や、数時間かかる動画の書き出し(出力)を行っている間は、そのパソコンの処理能力が100%奪われるため、メイン業務であるCAD作業や設計業務が一切できなくなってしまいます。
「動画編集のために設計図面の作成がストップする」というのは、本末転倒ですよね。
結果的に1台のハイスペックPCを奪い合うことになり、業務効率が著しく低下するため、CAD用PCの使い回しは現実的ではありません。
やはり、動画専用のPCをもう1台買い足すコストが必要になってくるのです。
② 【人選の残酷な現実】動画編集は「超・人を選ぶ」という事実
「SNS担当だから」
「若いから」
という理由だけでスタッフに本格的な編集を丸投げすると、高確率でそのスタッフは通常業務が回らなくなるか、精神的に追い詰められてしまいます。
もちろん、これが「15秒〜30秒程度のInstagramのリールやYouTubeショート動画」であれば話は別です。
ショート動画は、スマホアプリを使ってテンポよく音ハメをしたり、直感的に文字を入れたりする作業が多いため、そこまでシビアな根気は必要なく、楽しんで自社内製化を進めることが十分に可能です。
しかし、YouTubeやホームページの主役となるような「5分〜10分以上の本格的なロング動画」となると、一気にハードルが跳ね上がります。
1秒以下の単位でカットを微調整し、テロップのフォントや位置を1文字ずつ揃え、音量を波形で見ながら調整するような「超地味で孤独なデスクワークの連続」になるからです。
これには、単なるお洒落なセンスだけでなく、「パソコンの前に何時間も座って、細かい作業に没頭し続けられるオタク気質な適性」が絶対に求められます。
営業や設計、現場監督といったメイン業務を抱えながら、片手間でできるほど甘い作業量ではありません。
ロング動画まで自社でやるなら、そのスタッフのメイン業務を削るか、専任にする覚悟が必要です。
③ 【隠れたコスト】アプリ代だけではお洒落にならない
プロ用のアプリを入れても、最初から映画のようなオープニングや、お洒落なテロップのアニメーションが作れるわけではありません。
他社と差別化できる洗練された動画にするためには、結局、プロが使う「海外の有料テンプレートサイト(Motion ArrayやEnvato Elementsなど)」や、世界中のシネマティックなBGM・効果音を商用利用できるクオリティの高い音源サイト「Artlist(アートリスト)」などを別途、毎月・毎年のサブスクで契約する必要が出てきます。
YouTubeの無料音源などで妥協すると、どうしても他社とBGMが被ってチープな印象になり、建築の高級感を損ねてしまいます。
そのため、アプリ代に加えてこれら高品質な素材・音源サイトの維持費(年間で数万円〜十数万円)も地味に会社にのしかかってくるのです。
高額なクリエイターPCを買い揃え、毎月・毎年のように複数の素材・音源サブスク代を支払い、適性のあるスタッフを見つけてその人の貴重な時間を何十時間も動画編集に費やす……。
これらをすべて計算したとき、果たしてそれは本当に「コスト削減(内製化)」になっているでしょうか?
私たちが多くの工務店様を見てきて、最も費用対効果が高く、スタッフ様も経営者様もハッピーになれると確信している究極のスタイル。
それが、「リールやショート動画は自社でサクッと手軽に作り、最も時間と専門技術が必要なYouTube等の本編(ロング動画)の編集はプロ(るつぼ)に丸投げする」という分業モデルです。
プロに編集を任せれば、次のようなメリットがノーリスクで手に入ります。
1.高額なPC投資や、毎月のテンプレート・音源サイト(Artlistなど)の契約は一切不要
2.社内スタッフの貴重な労働時間を、本来の業務(接客や設計、現場管理)に100%集中させられる
3.プロの技術と有料素材・ハイクオリティな音源をフル活用した、圧倒的に高品質で「お施主様にも誇れる」動画がどこよりもスピーディーに完成する
「でも、編集を外注するにしても、そもそも最初の撮影すら自分たちで上手くできるか不安……」
その通りだと思います。
だからこそ、私たち株式会社るつぼでは、工務店様が最も低リスクで、かつ最短で確実な発信体制を作れる【3ステップのハイブリッド型プラン】をご提案しています。
STEP 1:
【プロによる撮影代行・お手本作り】(初回〜2回目)
最初の1〜2回目は、撮影費や交通費をかけてでも、私たちプロの撮影クルーが実際の現場に機材を持ち込んで丸ごと撮影を行います。
お施主様の大切なお家を傷つけない動線確保や機材の扱い、プロのカメラワークの基準、スタッフ様の話し方のコツまでを、実際の現場で徹底的にレクチャーし、まずは「自社の動画の最高の正解(お手本)」を1本作ります。
STEP 2:【撮影の完全内製化】(3回目以降〜)
プロの撮影手順や必要なカット(引き・寄り・のりしろ)の基準が社内スタッフ様の中にインストールされたら、3回目以降の撮影はスマホや自社機材を使って、スタッフ様の手でフットワーク軽く自社内製化していただきます。
これで、撮影コストや外部へのスケジュール調整の手間が大幅にカットされます。
STEP 3:【編集は一貫してプロ(るつぼ)が担当】
スタッフ様が現場でサクッと撮影してきた動画素材をデータで送っていただき、重たいPC投資や膨大な人件費、専門技術が必要になる「編集作業」だけは、一貫して設備も人材も揃っているるつぼが担当します。
「撮影は自社で効率よく、編集はプロの技術でハイクオリティに。」
この役割分担こそが、工務店業界において最もコストパフォーマンス(費用対効果)が良く、かつタイムパフォーマンス(時間対効果)が高い究客の成功法則です。
「自社に動画のノウハウを蓄積したいけれど、最初の一歩が踏み出せない」
「スタッフが撮影技術を学べる環境を作りたい」
という工務店様は、ぜひお気軽に私たちにご相談ください。
株式会社るつぼでは、単なる編集代行だけでなく、貴社のスタッフ様が数ヶ月後には自走して素晴らしい素材を撮れるようになるための「伴走型撮影コーチング」をセットにした初回の安心練習パックをご用意しています。
機材投資や人選のストレス、通常業務が圧迫される恐怖から解放されて、どこよりも賢く、最も効果の出る動画発信を始めてみませんか?
まずは一度詳しい流れを聞いてみたい、自社の強みに合った動画のロードマップを相談したいという工務店様は、お問合せからお気軽にお声がけください!
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